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建築コストの増加|理由はウッドショックだけではない

ここ数年建築コストが増加しており、一体どこまで高騰するのだろうかと頭を抱えてしまいますね。建築コストの増加は、建築材料の高騰が原因ですが、どうやら理由はそれだけではないようです。

今回は建築コストの増加の原因を探り、今後の見通しも考えます。また少しでも建築コストを抑えるためにどうすればよいのか、合わせてご提案します。

 

コラムのポイント●建築コストの増加の原因が分かります。【2023年最新情報】
●今後の建築コストの見通しを検証します。
●建築コストを少しでも抑えるための方法をご提案します。

 

 

 

建築コスト増加の原因


建築業界では、新型コロナの全世界への広がりをうけ、ウッドショックが引き起こされました。

今やwithコロナの時代へと突入し、ウッドショックも落ち着きを見せるのかと期待していましたが、どうやらウッドショックだけが建築コスト増加の原因ではなかったようです。

 

主な原因は材料調達

建築コストの内訳を見てみると、やはり建築材料費が大きく占めています。

建築資材の中で、安価な価格で調達できる資材は木材です。

平成時代までは、中大規模の建築物を建設する場合、鉄筋コンクリート造が主流でしたが、SDGsやESG投資、そして技術革新や法改正により、木造建築が増加しています。

また住宅も木造が主流ですので、木造の需要が一気に加速したのです。

 

ウッドショックはきっかけ

建築コストの増加を考える上で、ウッドショックを無視することはできません。

新型コロナによって、在宅時間が増え、住宅のニーズが全世界で高まったのです。

日本国内だけでなく、他国も木材を必要とし、輸入に頼っている日本ではさらに調達が厳しくなりました。

 

 

働き手不足

日本国内では特に、建築業界の働き手が高年齢化していること、また引き継ぐ若者、後継者不足によって、労務単価も上昇しているのです。

働き手に対して、仕事に対する対等な単価を支払うことも大切ですので、コストにも影響が出ます。

 

企業努力が限界に達した

じわじわと建築コストが上昇していたにも関わらず、急激な値上がりをしなかったのは、企業努力があったためでしょう。

しかし長期化してきたため、企業として利益を出していかなければいけませんので、資材の高騰に追いつけないぐらい限界に達したことが伺えます。

 

ロシアとウクライナの影響

様々な要因に加えて、ここ1年で起こったロシアの影響は特に多大です。

ロシアは、木材も天然ガスも輸出大国である強みを、世界の経済制裁に対する対抗策として活かしてきたのです。

世界はコロナやウッドショックによって起こった資材不足がさらに加速してしまう結果に。ますます手に入る分の資材が高騰してしまったのです。

未だにロシアとウクライナの問題は解決の糸口を見せていませんので、資材不足、資材価格の高騰化には終わりが見えません。

 

アイアンショックもオイルショックも起きていた

建築コストの増加では、ウッドショックが注目されていますが、鉄鋼や原油も次々と高騰化しています。
どちらも日本は、輸入に頼っている状態ですので、先のロシアの影響を強く受けてしまいます。

 

施工事例をみる

 

建築コストの価格の推移を知っておく


※税抜価格表記
引用:建築物価調査会 建設物価 建設資材物価指数

2011年の平均100と基準とした、建設工事で使用される資材の総合的な価格動向です。あくまで資材であり、付随する燃料(電気代、ガス代等)やサービス(機械賃貸、機械修理、土木建築サービス)等の料金は除かれた数値となっています。

じわじわと価格が上昇していく中で、2021年が急激な価格上昇が分かりますね。
まさにコロナ禍に突入し、世界各国の資材の需要が高まっていったことがきっかけです。

 

建築コストの今後の見通し

上記でお伝えしているように、資材価格が下落する見通しはたちません。

またアメリカの経済政策によって、日本は円安になっています。そのため、円安による資材高は建築費の高騰に直結し、建設会社や発注者の負担増につながることが予想されています。

参考:日経XTECH

 

また、エネルギー価格の上昇分や副資材の値上がり分の価格転嫁も予想されています。

参考:一般社団法人建設物価調査会

 

施工事例をみる

 

 

建築コストをどう抑えるか


建築コストそのものを抑えることが非常に難しい状態です。では、どう抑えられるかが焦点になります。

 

補助金

行政としても建築コストの増加は、無視できる問題ではありません。
だからこそ、補助金という形で、支援を行なっています。

建築関連の補助金は、国土省だけではなく、林野庁なども制度を整えていますので、何か該当する補助金がないか確認してみましょう。

また中大規模の建物を検討している場合は、『中大規模木造建築ポータルサイト』も確認してみましょう。

 

BIMを利用

BIMとは の略称であり、建築業界での新しいワークフローです。
BIMを利用することによって、余計な手間と時間、そして価格の把握をしっかりと行うことができます。

建物を建てる上で、当初の予定とは異なり、高騰したということが多くあります。しかし、BIMでは、途中変更のリスクを抑えられる上に、変更した場合も価格の把握しやすいメリットがあります。

特に2025年度末までは「建築BIM加速化事業」として補助金制度も整えられています。

 

 

木造で建てる

建築資材である木が高騰していることをお伝えしているにも関わらず、なぜ木造で建てることを建築コストを抑える方法としておすすめすると、矛盾しているように思われるかもしれません。

しかし、鉄筋コンクリート造にしても、資材が高騰していることは事実です。少しでもコストを抑えることを考えるのであれば、住宅用建築資材が使える『木造』の方が、いいのです。

さらに、現在法令でも一般建築物も『木造』で建てることが法令で推進されています。SDGsやESG投資という観点、建物の利用者が心地よいと感じる空間づくりにおいても有益です。

 

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