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クリニックモール|地域医療を支える役割を担う

近年、クリニックモールは医療施設としての機能だけでなく、地域医療の活性化につながる存在として、増加しています。ですが、単に医療モールといっても、6種類の形態があります。これから開業する方にとって、クリニックモールは選択肢の一つです。医療だけでなく、ビジネスとしても考えていかなければいけません。まずは、クリニックモールの役割、メリット・デメリットを知っておきましょう。

クリニックの開業を目指す方は、ぜひ一読してください。

コラムのポイント●クリニックモールの役割と種類が分かります。
●クリニックモールでの開業におけるメリット・デメリットがわかります。

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クリニックモールとは


都市部を中心に増えている、診療科が異なるいくつかのクリニックが1カ所に集まっている運営形態のことです。
アクセスのよい場所に立地し、専門性を活かした質の高い医療を提供する場として、患者側からも期待されている医療の形でしょう。

 

 

地域医療の役割を担う

クリニックモールが増加している背景には、地域医療の役割を担っているからです。
日本は今超高齢化社会なっており、社会保障、医療費の増加が課題となっています。その一つとして「地域包括ケアシステム」が構築されています。

その「地域包括ケアシステム」を支える医療機関として医療モールが役割を担っているのです。

参考:財務省 日本の財政関係資料 社会保障分野

 

 

 

6種類ある

クリニックモールは3種類といわれていますが、細かく分けると以下の6種類があります。

●クリニックヴィレッジタイプ
●医療ドミナントタイプ
●医療ビルタイプ
●商業施設内医療モールタイプ
●レジデンス併設タイプ
●オフィス併設タイプ

 

クリニックヴィレッジタイプ

一つの敷地内(ブロック)で、敷地の中心に共有の駐車スペースを設け、周りを囲うように戸建のクリニックが立ち並ぶタイプです。

 

 

医療ドミナントタイプ

ヴィレッジタイプと似ている形態で、考え方が一つの敷地内か、一つの近隣地域かということです。
ドミナントタイプは、近隣の地域を医療地域の一つとして考え、一つ一つの病院の独立性が高いですが、診療科が被らないことで、モールを形成しているとみなします。

 

 

医療ビルタイプ

駅から少し離れた場所に、新たに医療ビル(クリニック専用)を建てて、クリニックモールを形成します。
清潔感やバリアフリーなど患者ファーストの設計が最大のメリットです。

 

 

商業施設内医療モールタイプ

商業施設に、〇〇モールが多くつくられるようになりました。その一角に、医療区画があることが目にするかと思いますが、まさにその医療区画が、該当します。

 

 

レジデンス併設タイプ

高齢者向けマンションで、地階に内科などマンション入居者を意識したクリニックを指します。
注意点としては、マンション住居者のみが利用できる医療機関と誤認されやすいため、地域の方も受け入れていることをアピールする必要があるかと思います。

 

オフィス併設タイプ

オフィスビルの中にいくつかのクリニックがテナントとして参入する形態です。出退勤前後に、オフィスワーカーの患者さんの利用を促します。

 

 

 

 

 

 

クリニックモール開業でのメリット・デメリット


クリニックモールでは、1カ所でいろいろな診療科目が受診できるため、総合病院の形態に近いといえます。

総合病院は、敷居が高いことや、症状が重症化している患者の割合が多く、専門性が高いですが、待ち時間が非常に長いことが、患者さんにとっては大きなデメリットですね。では、開業する立場から、クリニックモールのメリット・デメリットについて考えてみましょう。

 

 

メリット

●利用者を集めやすい
一つの診療科に訪れた際、他の診療科の看板を目にする機会が多くなり、必要となった際に、いつも通っているところのため、慣れた場所のため、近くにあったなとパッと来院の候補として上がります。大きな広告・宣伝をしなくても患者さんが集まりやすいのです。

 

●同クリニックモールでの連携が図りやすい
医療は、他の医院との連携が求められます。開業医の場合、一から構築していかなければいけませんが、一つのモールの中で自然と連携体制がとれるため、気苦労が少なくてすむ可能性が高いです。

 

 

●初期費用を抑えられる
どんな形態であっても、クリニックが参入することを想定されているため、設備がある程度整っている場合が多いです。
一つの戸建クリニックとして開業する場合、土地購入から建物を建てるまで自由度は上がりますが、費用がかかります。ある程度事前に準備されている方が、流れにのって進んでいくため、開業までスムーズに事が進めやすいのです。

 

デメリット

●人間関係
一つのクリニックモールで連携をとるためには、医師の人間関係を構築していかなければなりません。メリットでも上げているように、連携がとりやすい分、お互いの相性がよくなければ、参入できたとしても、人としての付き合い方が辛くなってしまう場合もあります。

 

●駐車場台数によっては利用者が見込めない場合もある
一つのクリニックモールでは、多くは駐車場を共有します。すると台数に限りがあるため、少ない駐車場では、いつも混んでいる印象を持たれてしまうと、利用者は敬遠してしまいます。
だからこそ、近隣のコインパーキングとの連携も想定しておく必要があるでしょう。
人が集まりやすい分、新たな集客を逃してしまう場合もあるため、注意が必要です。

 

 

●内装にこだわれない可能性がある
メリットの中で、初期費用が抑えられることをお伝えしましたが、その分、内装にこだわれない場合があります。
バリアフリーのような設備の費用は抑えられるかと思いますが、インテリアのこだわりを強く持っている場合には、苦心するかもしれません。

 

まとめ

クリニックモールは、今後も増えていく可能性がありますが、一部では、空いている診療科目と専門診療科目が合わず、クリニックモールへの参入ができない事態も起こっています。

だからこそ、ご自身が専門とする診療科目で開業するためには、競争相手など事前の調査が欠かせまん。

クリニックの開業を専門とするコンサルタント会社に依頼することがあるかと思いますが、建物に関することは、コンサルタント会社から設計事務所に相談する形になりますので、最初から設計事務所に相談されることが、初期費用を抑えることになりますし、時間も手間も省くことが期待できます。

ただし、設計事務所でも経験が豊富かどうかがカギとなります。

 

 

 

 

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