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幼児施設の設計・デザインの考え方

少子化社会ではありますが、保育園や幼稚園、こども園の園舎は、新設もしくは改修が広く行われています。

保護者が園を選ぶ基準として、園の教育方針がありますが、園舎も選定基準の一つです。

園舎は、安全性を確保しながら教育方針に合っていることはもちろん、子どもたちが健やかに育つようなつくりでなければいけません。

今回は、幼児施設(園舎)の設計・デザインを考える際のポイントをお伝えします。

 

コラムのポイント●幼児施設の設計・デザインに盛り込むべきポイントが分かります。
●幼児施設の設計・デザインに、可能な限り盛り込みたいポイントも合わせてご紹介します。
●幼児施設の設計に関わる法規を紹介しています。

 

 

園舎の設計・デザインのポイント

園舎

園舎の設計・デザインを考える際、死角をなくし、子どもたちの安全性を確保することを前提に進めていきます。

その上で、子どもたちが健やかに育つための工夫をデザインに盛り込ます。

 

デザインに反映させるべきことは、『遊びを通じて』五感を刺激できること、好奇心が掻き立てられる『わくわく感』があることです。

 

 

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園舎のデザインに盛り込むべきポイント

ランチルーム

ポイントは5つあります。

■開放的であること
■走り回る(回遊性)があること
■わくわくする特別空間があること
■立地を活かす
■児童の年齢に合っていること

 

 

開放的であること

ランチルーム

 

開放的であることは、自由を感じやすい環境であり、自然と子どもたちの笑顔でいることができ、園で過ごすことが楽しみになります。

 

 

走り回る(回遊性)があること

5歳児保育室

 

走り回る=運動になり、好奇心を掻き立てることができます。

 

園舎内で、走り回ることができる場所は、「園庭」や「ホール」があります。

 

ただ広くするよりも、高低差をつけて単調にならないようにしたり、木の空間にすることで木のあたたかみを感じられるようにします。

 

園舎によっては、「園庭」や大きな「ホール」をつくることが難しい場合は、園舎内の空間を一体的にすることで、走り回れる環境をつくるようにします。

 

 

わくわくする特別空間があること

子どもたちがわくわくする特別空間とは、2つあります。

 

□せまい空間
□窓越しに見える空間

 

□せまい空間<例①秘密基地スペース>
遊戯室

園舎・教室は、安全性を確保するため、広い空間になります。

 

しかし、子どもたちにとって、せまい空間は、落ち着ける場所でもあり、自分だけの秘密基地のようなわくわく感も感じられる場所です。

 

□せまい空間<例②ブックカフェ>

ブックカフェ

また本を読む小さなスペースをつくることで、自分のやりたい遊び(本を読む)をしたり、遊んでいる子の意思を尊重する思いやり精神を育むことができます。

 

あえて段差にすることで、段を椅子の変わりにすることができますし、より基地のような特別なスペースとして認知させることができます。

 

 

□窓越しに見える空間<例①壁の穴>
ブックカフェ

穴が空いているだけでも、「向こうに何があるのだろう?」と好奇心が掻き立てられます。

 

お店屋さんごっこなど、新しい遊びをすることで、やりとりを学ぶことにも繋がります。

 

□窓越しに見える空間<例②調理室の見える化>

ブックカフェ

食べ物の匂いで、「嗅覚」を刺激することもできますし、どんな風に調理されているのか「視覚」を刺激することも可能です。

 

五感への刺激は、子どもの脳の成長によいとされていますので、園舎という場所に必要なデザインと考えます。

 

 

・五感を刺激するといい理由は?
脳の発達、活性化を促します。
脳は6歳頃には大人と同じ大きさになりますが、脳細胞の多さは赤ちゃんと大人とほぼ同じです。しかし、脳で情報処理を行う神経細胞(ニューロン)が子どもの頃はつながっていません。だからこそ、神経細胞をつなげるために、五感からの刺激が必要とされています。

参考:WAKODO 五感を刺激する育児アドバイス

 

 

立地を活かす

 

立地条件は、千差万別です。

 

自然が多い立地であれば、大きな窓にして、自然の借景をし、四季折々の変化を感じられるようにすることができます。

 

大木を園庭に残したり、斜面があれば天然のすべり台に活用するように遊具化にすることも検討できます。

 

遊具化することができれば、「登る」「滑る」という行為・運動をさせてあげることができます。

 

 

児童の年齢に合っていること

1歳児保育室
おもちゃの適性年齢が3ヶ月〜、6ヶ月〜と表示されているように、赤ちゃんであれば、半年の年齢差があるだけで、できることが違います。

 

年齢に適した遊び道具などを与えないと、怪我をするリスクがありますし、好奇心を奪ってしまうかもしれません。

 

だからこそ、日常を過ごす教室や水道設備なども適した年齢の設備にする必要があります。

 

 

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園舎のデザインにプラスして盛り込みたいポイント

ブックカフェ

上記でお伝えした園舎の設計・デザインのポイントは、あらゆる園で盛り込みたいポイントです。

一方で、これからお伝えするポイントは、可能な限り、対応し、設計・デザインに反映させたいポイントです。

 

■トイレは明るく清潔にしやすい環境であること
■水の遊び場
■内装を木造・木質化する

 

トイレは明るく清潔にしやすい環境であること

トイレ

 

園に通うことだけでも、社会を学ぶ第一歩ですが、子どもたちにとって、大きなステップを踏むことになるのは、トイレです。

 

トイレトレーニングを一から始める子もいれば、家ではできるけれど、子供用便座には慣れていない子もいますし、そもそもトイレそのものが狭くて、暗くて、怖い場所と考えている子も少なくありません。

 

だからこそ、明るい場所であり、清潔感がある場所であるべきと考えます。

 

 

水の遊び場


水は自然のものであり、五感をフルに刺激するものですから、幼児施設には極力取り入れるべきかと思います。

 

園庭にじゃぶじゃぶ池のようなものをつくることもあれば、プールを導入することもあります。

 

プールの場合、室内にプール設備を整える場合もありますが、一時期だけ利用するため、園庭にプールを設置する広さを考えておく必要がありますし、屋上に設置することも考えられます。

 

それぞれ排水設備を合わせて考えなければいけませんが、一時利用の場合はプールの収納場所・方法も考える必要があります。

 

 

内装を木造・木質化する

ランチルーム

 

建物の内装の木造・木質化を、行政が積極的に推進しているからという理由だけではありません。子どもたちの教育環境として適切だからです。

 

木のあたたかみが感じられることによって、五感が刺激されることはもちろん、目に優しい、疲れにくい、集中しやすいといった効果が立証されているからです。

 

 

 

 

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園舎の設計・デザインで知っておくべき関連法規

外観

園舎を新設・改修する際には、守るべき法令が多くありますので、どんな関連法規があるのか知っておきましょう。

 

■建築基準法
どんな建物にも適応する法令です。

特に園舎は、特殊建築物・特定建築物に該当することがほとんどです。特殊建築物の場合、耐火建築物・準耐火建築物にしなければならないなどの決まりがあります。

また教室には採光のための窓が必要といった決まりもあります。

 

 

■児童福祉法
保育園は、児童福祉法が根拠法令となります。保育室の広さや、先生・児童の人数など細かく定められています。

 

 

■学校教育法
幼稚園は、学校施設の一つであり、学校教育法が根拠法令となります。保育園と同様に、1学級の人数・広さなど設置基準が設けられています。

「教育」を提供する場であるため、幼稚園教育要項にも適していなければなりません。

 

 

・認定こども園は?
幼保連携型か、保育所型かなどによって遵守すべき法令が異なります。
詳しくはコチラをご覧ください
■幼保連携認定こども園に対する建築基準法令の基準の適用について

 

 

■自治体独自の法令(まちづくり条例など)
地域を直接管轄しているのは自治体です。自治体独自のまちづくり条例が制定されています。

 

また防火地域・準防火地域に園舎を新設するかどうかによって、耐火建築物か準耐火建築物として建てなければならないといったルールがあります。

 

 

■消防法
幼稚園・保育園に関わらず、園舎は、特定防火対象物として認定されます。

 

建物の階数や保育施設の面積などに応じて、必要な設備(消火設備や消火機器、警報設備・避難設備)が定められています。

 

 

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園舎の設計・デザインはポイントを抑えよう

園舎は、法令遵守はもとより、子どもたちが、家から大きな社会に参加する大切な場であり、教育を受け、保育の場です。

安全確保と、健やかな成長を促すためには、お伝えしたポイントを反映させることが肝要かと思います。

経験豊富なプロとともに、子どもたちのための成長の場をつくってください。

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