BLOGブログ

児童福祉施設最低基準とは|変更点について

児童福祉施設を開業する際には、最低基準を満たさなければなりません。しかし、児童福祉施設最低基準という名称は今、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」へと名称が変更され、最低限満たさなければならない基準にも変更があります。
多くある児童福祉施設の中で、変更点を一つ一つ確認するのは大変です。

今回は、できるだけ簡単に分かりやすく、変更点をまとめました。

コラムのポイント●児童福祉施設最低基準は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に名称が変更されました。
●変更に伴い、職員の配置基準や設備の基準が変わり、変更点が分かります。
●施設のニーズはあります。開業を目指しましょう。

児童福祉施設最低基準とは


児童福祉法の規定に基き、児童福祉施設の設備および運営についての最低基準のことを指します。

最低基準の目的

児童福祉施設に入所している利用者が、明るく、衛生的な環境の中で、スタッフの指導によって、心身ともに健やかに、社会に適応できるように育成されることを保障するためです。

経営側は、最低基準を低下させることなく、常に越えるように、設備や運営を向上させていかなければなりません。

なお児童福祉施設は12種類あり、各施設ごとに最低基準が定められています。

関連記事
・児童福祉施設の12種類が何か、知りたい方がこちらもお読みください
児童福祉施設の設備及び運営に関する基準について

 

名称が変更されている

児童福祉に関する省令は、厚労省が管轄です。2011年10月7日付、「最低基準」の地方条例化に関する省令を官報に掲載し、名称変更が伝えられています。

名称は、「児童福祉施設最低基準」から「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」と変更になっています。

何に関する基準なのか、ひと目で分かるようになりましたね。

さて今後最低基準について調べる際は、「児童福祉施設最低基準」でも検索することができますが、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」で言い換えられて、検索結果が表示されますので、同じものと認識しておきまましょう。

児童福祉施設の施工事例をみる

 

児童福祉施設最低基準の変更点について


児童福祉施設最低基準は、名称だけが変更されたわけではありません。規定内容も変更されています。

 

職員の資格要件の改定

児童福祉施設の職員には、管理者をはじめ、様々な職種の方が勤めます。中でも直接、利用者に接し、サービスを提供する人員に、機能訓練指導員がいます。

機能訓練とは?
機能訓練とは、リハビリテーションのことですが、定義少し異なります。

リハビリテーションとは、「医師の指示に基づき」身体機能の維持・回復にむけ、提供する訓練のことです。
一方機能訓練は、身体機能の減退防止にむけ、提供する訓練ことです。

(参考:リハビリテーションと機能訓練の機能分化とその在り方に関する調査研究

さて、機能訓練指導員は、定められた資格を有した人しかなることができません。
新規定では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、准看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師、いずれかの資格を有していなければなりません。

過去の規定では、はり師・きゅう師は含まれていませんでした。

人材の確保を促進するため、平成30年介護報酬改定にて、追加が決定されました。

 

加算職員の配置の義務化へ

各職員に関して、該当する施設では、配置が義務化されるようになりました。

家庭支援専門相談員・・・乳児院、児童養護施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設

個別対応職員・・・定員20名以下を除く乳児院、児童養護施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設、一時保護施設

心理療法担当職員(対象者10人以上に心理療法を行う場合)・・・乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、児童自立支援施設

 

職員配置規定の変更

乳児4人以上を入所させる保育所では、保育士、嘱託医及び調理員を置かなければなりません。

規定では、保育士の数は、3人につき1名以上いることが原則です。

また、満1歳以上満3歳に満たない幼児を受け入れる場合は、おおむね6人につき1人以上の保育士、満3歳以上満四4歳に満たない幼児を受け入れる場合、おおむね20人につき1人以上、満4歳以上の幼児では、おおむね30人につき一人以上、なおかつ1施設につき、必ず2名以上いることが求められています。

 

この保育士1名に代えることができる職種について、 現行の「保健師」「看護師」でしたが、新規定では、新たに「准看護師」を認められるようになりました。

 

居室面積の最低基準が引き上げに

●乳児院・・・1人あたり1.65㎡から、2.47㎡

●母子生活支援施設・・・1人あたり3.3㎡から、1室 30㎡以上へ

●児童養護施設/児童心理治療施設/児童自立支援施設/自立援助ホーム/一時保護所/婦人保護施設・・・1人あたり3.3㎡から4.95㎡以上へ
ただし、児童養護施設/一時保護施設の乳幼児のみの居室は3.3㎡以上となっています。

 

居室定員の引き上げへ

●児童養護施設・一時保護施設・・・15人以下から4人以下へ(乳幼児のみの居室は6人以下)

●児童心理治療施設・・・5人以下から4人以下

●児童自立支援施設・・・15人以下から4人以下

居室定員が4人以下、と覚えるといいですね。

 

相談室の設置を義務化へ

利用者に、心のケアの必要性もあることから、義務化されています。相談室の設置を義務化された施設は以下の通り。

●乳児院/母子生活支援施設/児童養護施設/児童自立支援施設/一時保護施設

児童福祉施設の目的である、利用者の心身の健やかに生育されることを実現するための変化といえます。

 

管理栄養士の設置は?


施設を運営する場合、食事の提供をすることがほとんどかと思います。だからこそ、栄養士は設置義務はあるのか疑問に思う方が多いようです。

管理栄養士配置施設の指定基準という規定で定められています。

児童福祉施設で、管理栄養士の配置が定められているのは、以下の通りです。

●乳児院
●児童養護施設
●福祉型障害児入所施設
●児童心理治療施設
●児童自立支援施設

また施設には、常時配置できるようにしなければならず、経営者が直接管理栄養士を雇用しなければなりません。

 

関連記事
施設の建物に関するです。合わせてお読みだださい
施設(非住宅)の断熱の重要性について

施工事例をみる

 

開業のすすめ

児童養護施設石崎学園 新築工事
少子化社会である日本にとって、児童、子どもが利用者となる施設の開業は、後々、採算が取れるのか不安になります。利用者が見込めない以上は、開業しても、廃業に追い込まれる可能性があるからです。

 

ニーズはあるのか

障害児が増えていますし、DVなどの理由によって親と離れなければいけない子も増えていますし、男性から逃げるために必要としている方もいます。

現状、施設数は、必要としている人に対し、不足しています。十分にニーズがあります。細かな配慮が必要ですが、開業を前向きに検討してほしいと思います。

 

施設の設備基準を満たす建物を建てる方法

開業するためには、基準を満たさなければなりません。経営者は、どんな設備が必要なのか、しっかりと把握しておかなければいけませんが、難しいですね。

さらに、利用者が快適に過ごしやすいような施設づくりも行う必要があります。どんなふうにつくれば、快適に過ごせるのかは、利用者によって異なります。

だからこそ、施設の設計に携わった経験豊富な設計事務所などに、積極的に相談することをおすすめします。

 

こちらにお電話をおかけください。

03-5284-7106

×
MENU