医療、福祉施設の木質化のメリット

平成22年の『公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律』が制定されて以来、多くの建物の木造化が進められています。

医療・福祉施設をこれから開業を目指してる方にとっては、政府が推進している規模の建築物に該当することが多いです。環境保全などの理由も挙げられますが、実は利用される方にとって、体調・身体に関するメリットがいくつもあります。

なぜ医療・福祉施設の木質化が進められているのかお伝えします。

先行していた公共施設の木造化はほぼ完了

平成30年度、政府が発表している通り、公共施設の約90%の木造化が完了しています。大規模の木造化は、耐火性能の関係上、今は難しい段階のため、中規模以下の建物に関しては、これからもどんどん推進されていくでしょう。

国土交通省・林野庁が管理している「中大規模木造建築ポータル」サイト上でも随時、更新・情報公開がされていますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

中規模以下の建物に注目

公共施設の木造化が完了しており、戸建てよりも大きな建物でも積極的に「木造」が焦点になっているのが、現状です。

どんな建物が中規模に該当するのかを考えてみましょう。

 

中規模以下の建物とは

 

建築基準法の第6条1項三号に定められている建築物を指します。構造によって、定義が異なります。

ざっくりまとめると、以下の通りです。

建物の階数が2階から3階程度であり、戸建て住宅よりも大きな建築物

第6条の中で、木造や鉄骨造、RC造・SRC造の構造ごとに定義されています。

・木造:3階以上かつ高さが13m または 軒の高さが9mを超える

・鉄骨造:4階建て以上 または 高さが13m または 軒の高さが9mを超える

・RC/SRC造:高さが20m超

 

また高さ60m以下の木造の場合として、 3階建以上 かつ 延面積500㎡超

とも定められてます。

医療・福祉施設において、中規模建築物以下に該当することが多い

 

 

木質化のメリット

医療・福祉施設の木質化には、林業を支えるだけではなく、利用する人にとっても意味をなします。

利用者が体調の優れない方や高齢者・障害者の方が多い占めますが、どんなメリットがあるのかご紹介します。

コスト面

コストに関しては、細分化して考えることができます。

節税

木造建物は減価償却期間が短いため、法人所得税を抑えられるからです。

 

修繕費用も兼ねたメンテナンス費用も安くなる

木は性質上、柔らかく、強い衝撃に弱いのですが、小規模な修繕で対応できることが多いです。

例えば建具が破損したりすると、すぐに修繕・改修が必要ですが、鉄骨では大掛かりな取り替えになる場合でも、木造であれば、該当箇所のみの対応で可能となるからです。

 

資材として手に入りやすい

木造化推進により、「木」を入手しやすい環境ではありますが、戸建て住宅でも使えるため、流通数が多いからです。

以前は、福祉施設などに使われる特殊な資材であれば、流通数が少なく入手しにくいもの、高価なもののため、工事費用にも反映されていました。

つまり、手に入りやすい材料だからこそ、入手コストも軽減でき、結果工事費用も抑えられることになります。

注意すべき点は、建物の構造上、すべてを木造にするとコストが高くなる可能性もあります。建築士と相談の上、一部を木造にするなどの対応になることも考えられます。

 

入所施設においては月額料にも反映される

経営者にとって、建物を建てる上で、どう費用を回収できるかがポイントになります。

工事費用が安価に抑えることができれば、利用者に求める月額料も安価に設定することができ、入所希望者にとっても嬉しい限りとなり、経営安泰、WIN/WINの関係が成り立ちます。

 

親しみやすさ

「木」そのものが、人の心に自然と親しみやすさ、親近感を与えてくれます。

「木」の質感である柔らかさやあたたかみ・香りは、心を落ち着かせてくれます。

あの施設がいい、行きたいと思ってもらう要因として、有益です。

 

ストレスの緩和

主に木の香りが、効果を発揮してくれます。

木の香りに、「フィトンチッド」と呼ばれる成分が含まれており、森林浴をしているようなリフレッシュ効果があります。

「フィットンチッド」の効果には、血圧を下げたり、脈拍を落ち着かせたり、肝機能を改善させる効果も認められています。

身体に不調を抱えている方が利用する医療・福祉施設で「木」を採用することで、薬だけに頼らない恩恵を受けることができるのです。

 

空間の湿度調節効果で快適

木目調のビニールクロスの壁紙では得ることができませんが、「木」には呼吸をする力があります。

「木」は水・湿気があると、呼吸をして、中に水分を貯めることができ、周りの環境が乾燥している状態であれば、中で蓄えている水分を放出することができます。

呼吸の働きにより、室内の湿度がコントロールされ、人にとって快適な過ごしやすい空間にしてくれます。

また、湿度調節効果によって、カビやダニの発生を抑えてくれますので、結果、風邪やインフルエンザなどの発症を軽減してくれます。

昨今の新型コロナも、ウィルスですから、少しでも発症・感染拡大のリスクを軽減させるためにも必要な措置かと思います。

 

目に優しい

木は紫外線を吸収する働きもあります。紫外線は、シミになることばかり言われていますが、目を疲れやすくさせます。

紫外線を吸収してくれる「木」に囲まれた中で過ごすことで、目に優しい生活をすることができるのです。

 

衝撃を和らげる

木は、コンクリートなどに比べて衝撃を吸収してくれる働きがあります。

福祉施設では、利用者が転倒して大怪我につながることを常に気をつけなければいけませんから、利用者のリスク軽減だけでなく、スタッフの管理・見守りに対する負担をゼロにすることはできませんが、軽減できるでしょう。

衝撃を和らげる効果は、スタッフの身体・疲労を軽減させる要因にもなります。

多くのスタッフは、立ち仕事・力仕事が中心のため、どうしても足腰に負担がかかり、蓄積させますが、床から跳ね返る力が少なくなるため、足腰への負担が和らぐのです。

実際に、木質化されている施設で働くスタッフの中には、効果を実感されているとの声が多く見受けられます。

 

音を吸収する

施設を建てる側にとって、周辺への配慮もしなければなりません。

様々な音は、人によって”騒音”と感じられることもありますし、近くに施設があるから仕方がないと思ってくれる方も少なくはありません。

室内においても、別の部屋に対しても気にかけることも必要ですから、少しでも音を小さくしてくれる機能は、有効かと思います。

 

 

デメリットにも注意しよう

メリットをお伝えしている中で、少し触れていますが、建築資材として使う際には、コスト増となることもあります。

どの場所にどう使うかがポイントになりますので、建物全体を「木造する」ことがベストではないことに留意しましょう。

 

政府推進事業の一つですから、実例は増えてはいますし、工法によって受注できる工務店も増えているのが現状です。

しかしながら、医療・福祉施設は、建築基準法だけの順守に留まらず、医療法や児童福祉法、消防法、地方のまちづくり条例など様々な法令に則って、設計していかなければなりません。

木質化においても、実績があるのとないのとでは、提案できる工法や間取りなどの提案できる幅が違ってくると思われますので、極力実績の多いプロに依頼しましょう。

 

 

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