公共施設の木造化がすすむ|求められるクリニックでの木造建築

昨今のクリニックや病院では、清潔さはもとより明るさや温かみのある雰囲気の建物であることが求められています。また国の木造化の推奨していること、建築技術が工場したことにより、木造の建物で懸念されていた耐火問題も解決されたことにも関連しています。

国の推進事業の一つになっている

平成22年に成立した法律

平成22年10月1日に施行された『公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律』によって、低層の公共建築物については原則として【木造化】とすることが定められました。

この法令に伴い、木造技術の基準を整備したり、補助金などの制度も併せて整備されました。
この他にも木造化・木質化に必要な知見を有する建築士等を育成するための、セミナーや情報発信等の取組の支援にも力を入れています。

平成30年度にはほぼ木造化は完了

公共施設を木造化は、政府が発表している結果から平成30年度をもって約90%の木造化が実施されています。
建物全体を木造化したり、一部の部分を木造に立て替えたり方法は様々です。

工事が完了している事例は以下の通りです。
●香川県丸亀市にある最高裁判所内にある自転車置き場
●京都府京都市にある京都庁舎 警備派出所を平屋建築
●北海道名寄市の2階建の名寄法務総合庁舎 職員宿舎
●埼玉県所沢市にある国立障害者リハビリテーションセンターのPT 訓練用自動車訓練室を平屋建築
●香川県仲多度郡まんのう町にある国営讃岐まんのう公園 中央駐車場バス停を屋根付きの平屋建築
●北海道上川郡東川町旭岳温泉の旭岳ビジターセンター

などなど実施例として公開されています。

他にも都内をはじめ、天井、床、壁、窓枠等の内装リフォームを行った事例があります。

●東京都千代田区にある内閣府本府庁舎(壁)
●東京都千代田区にある永田町職員宿舎(床)
●東京都港区にある赤坂宿舎第 20 号建物(床)
●沖縄県糸満市にある沖縄少年院・沖縄女子学園体育館(床・壁など)
●神奈川県横浜市にある横浜公共職業安定所横浜港労働出張所の利用者トイレ
●東京都千代田区にある経済産業省別館(床・壁)
●群馬県吾妻郡長野原町にある八ッ場ダム管理棟(床・壁・天井)

(参照:林野庁HP掲載 平成30年度公共建築物における木材の利用の促進に向けた措置の実施状況より

目指している最終プラン

●一般建築物や住宅での木材の利用を推進
●木質バイオマス製品やエネルギーに使用を推進


●国内の林業・木材産業の活性化
●森林の整備と保全
●木材自給率の向上

森林・環境保全のために、これまでは木材の利用が嫌悪されていました。しかしながら、実際に「森を育てる(自然を大切にする)」ためには、ただ木が大きくなることを待っているだけの状態ではいけなかったことに気づいたのです。

うっそうと木が大きくなることが決して悪いことではないのですが、木の成長に必要な太陽の光を十二分に浴びるためには、先に大きくなっている木が邪魔になってしまい、成長させたい木が成長できないことが分かったのです。

つまり、成長した大きな木を伐採(間引き)することが必要なのです。昭和以前の住宅などが木造であったことは、伐採された木を使うよい機会であり、森林保全にも繋がっていたのです。

しかしながら、近代の建物の高層化では鉄骨でないと耐震や火災時などの倒壊しやすく、まちが立ち行かなくなりますので、「低層」の建物に絞り込んでいるのです。

SDGsの一つでもある

SDGs(エスディージーズ)、世界の国や地ち域いきが協力して2030年までの持続可能な開発目標のことをいい、大きく17の部門に分けられています。
森林の保全、木材の使用の活性化は、目標のうちの15番目の<陸の豊かさを守ろう>にも入る事業です。

SDGsは世界の国々を巻き込んだ大きなプランですが、いち企業が積極的に参加できる仕組みも形成され、社会貢献度も高く、新しいビジネスチャンスにもなります。

コロナ禍の中、外来診察を控える傾向にあり、クリニック・病院の経営が危ぶまれているところも実際に存在しますが、外来そのもののニーズは水面下にあり、コロナ対策も万全に実施ているクリニックと題材的に開業時にアピールすることで、利用者に対する安心度・利用のしやすさを促すことができます。

クリニックや病院で求められることを探る

●木造建築
●建物そのものの安全性(倒壊や火災などの有事の際)
●身近の存在であり利用しやすい
●施設内の案内の分かりやすさ
●コロナ対策をはじめとする感染症対策

まだまだ他にもあるかもしれませんが、建物を建てる際に考える点を列挙しました。どんことを対策に講じるべきか考えてみましょう。

クリニックや病院を木造建築にする

木造建築にすること自体は難しくはありません。住宅建築で使われる木材を使えたりするため建築費用を抑えることもできるでしょう。

例えば入院病床のないクリニックの場合、自治体の条例にもよりますが、特殊建築物に該当しないため、比較的木造建築しやすいです。
しかしながら、特殊建築物に該当する場合、不特定多数の人が利用する施設のため、耐火基準が設けられ、基準に満たした建物にしなければならないため柱や梁
のつくりなど手を加えなければなりません。

ですが、木造では耐火基準を満たすことができないとされていましたが、法令の改正や技術革新により、基準を満たすことも可能です。

木造化は求められていますが、建物全体でなくても問題ありません。政府管轄の中の実例にもありますように、床や壁・天井など一部でもいいです。

内装が木質だと、採光の兼ね合いもありますが、明るくほっとするような、なおかつ先進的な雰囲気も持たせてくれたりしますので、内装のどこかには木材・木質を採用されるのがよいと思います。

あまりにも木造建築にこだわりすぎて、初期費用をかけすぎてしまわないように、プロの建築士との相談の上お考えください。

クリニックや病院の建物そのものの安全性

火災への対策としては先ほどお話しした耐火にも強く関連しますが、地震による倒壊を防ぐために耐震等級2以上で建設しなければなりません。

診療所のような地域密着型のクリックの場合、クリニックモールでの参入か戸建が主流になるかと思いますが、戸建てであれば平屋にすることで、2階建よりも地震に強くすることも可能です。

中規模程度の比較的大きな病院であれば、2階建以上になりますので、平屋の選択肢はなくなりますが、柱などの強度、建築工法を工夫してもらうことで耐震等級2
以上での建築が可能になるでしょう。

あとは消防法に従い、火災警報器やスプリンクラーの設置、非常口の確保などの基準を満たしていく必要があります。

施設内の案内表示などの分かりやすさ

端的にお伝えすると、ユニバーサルデザインを積極的に採用し、様々な場所で活用することです。

クリニック・病院内では身体的に不自由な方が多く利用されます。どんな方が利用されても分かりやすく、使いやすくしなければなりません。

例えば、どこに何があるのか案内図を作られる場合、まず表示を大きくすること、字に頼るのではなく絵も活用すること、目の不自由な方には音による案内にするなど一つの案内でもいくつもの方法で伝えるようにしなければなりません。

車椅子の方や足腰の弱い方に対し、段差解消などいわゆるバリアフリー対応は積極的に行われていますが、受付カウンターの高さには配慮しきれていない施設が現状多くあります。多くの施設の受付カウンターでは車椅子利用の方には高すぎます。
一部でも高さの低いカウンターを導入することでユニバーサルデザインを採用しているとアピールもできます。

コロナ対策をはじめとする感染症対策

感染症にかかられている方といかに隔離した状態にできるかが焦点になります。

多くの施設では出入り口や受付は一ヶ所設置をし、消毒液の設置、サーモグラフィーなどを導入し体温を計測できるようにしたり、フィルターなどを設置して飛沫を防ぐなどの対応は実施されていますが、少しでも接触を避けるためには通路も別にすべきかと思います。

すでに外来患者と予防接種の患者との接触を避けるため、別通路を設けている施設も見受けられます。2ヶ所以上通路など設けなければならず、敷地面積上難しいこともあるかとは思いますが、予め想定しているのとしていないのでは設計にも影響してきますので、設計士との打ち合わせを綿密にされることをおすすめします。

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