グループホームでの設備面での工夫|安全と快適さを求めて

グループホームは、高齢認知症患者向け施設の場合と障害者向け施設の場合があります。これまで開業の手続きの紹介であったり、建築基準法などの設備基準などの紹介されているサイトは多くありますが、開業を目指す方にとって、必要な情報は、「ノウハウ」にあたる面かと思います。

どんな工夫を凝らして施設を建設したのか、その工夫を施設のアピールポイントとして入所希望者を募ったのか、実態調査アンケートをもとに回答された内容を軸にお伝えします。

グループホーム設立で大切なこと

ずばりアットホームな空間であることです。

地域交流を行い社会に取り残されないように運営や設備を整え、「福祉施設」と見た目では分からないように、地域に溶け込むような立地での設立を目指さなければなりません。

自宅で過ごしているかのような時間の流れ、生活ができるようにサポート(サービスを提供)するのですが、廊下にせよ階段せよ、一般住宅の雰囲気を残しながら、転倒による怪我など思わぬ事故に配慮した施設づくりが求められています。

グループホームにおける空間の考え方

グループホームの建物の設計にあたり、「ノウハウ」が左右されるのは、空間の考え方です。

グループホームでは最大9名までユニットごとに共同生活をします。ユニット形式ならではの生活スタイルをどのように考えるかがポイントです。

ユニット形式では、居間・食堂は共同のもので、個室は個室という考え方で、いかにプライベートな空間を大切できるかを考えます。

過去の事例からヒントをえる

これまでに開業された方が、グループホームの建物を建てる際に工夫したことをいくつかの部門に分けてお伝えします。

ランニングコストの軽減のため

●省エネ照明(LED)を採用し、オール電化にした。
●屋上緑化工事を行い、暖房効率をアップさせた。
●最低限の場所(壁・床・天井)に断熱材を使用し、かつペアガラスも採用することで冷暖房の効率をよくした。

 
省エネ照明にせよ、緑化工事や断熱材をいれる工事は、初期費用はかかりますが、運営を始めてからかかる光熱費の金額と比較してものちのち返ってくる可能性が高く、導入をしても損はないと言えるでしょう。

 

入所者の安全を守る

●IHコンロを採用し、火災発生のリスクの軽減を図った。
●転倒による怪我を軽減させるために床材そのものが柔らかい(クッション性がある)ものを採用した。
●動線を短くするために、間取りを見直したり、見守りの環境を整えた。
●転倒を防ぐために手すりを設置した。
●個室内にパーテーションを設置し、必要な場合、入所者のそばで就寝することで見守りやすい環境を整えた。
●火災警報装置を設置。
●建物の中の段差解消をし、転倒のリスクを減らした。
●室内の見守りで死角がないようにし、スタッフの対応がしやすいように動線を工夫した。

 
入所者の怪我のリスクを軽減させること最優先としながら、スタッフの見守りやすさを確保することで、入所者のサポートをしやすく、万一の際には、迅速に対応できる環境を大事にしていることが分かります。

 

アットホームな空間づくり

●建物を木造の平屋にした(施設としては珍しい)。
●照明を覆うカバーが和紙でつくられているものにし、落ち着いた雰囲気を演出した。
●木のぬくもりを感じられるようにし、暖色系の照明を採用した。
●ベランダを広くし、洗濯物を干しやすくした。
●アイランド型キッチンを採用し、入所者同士が協力して料理ができるようにした。

 
グループホームでは、施設らしくない環境が求められていますから、「あたたかみを感じる」空間づくりを行うことで、アットホームな雰囲気づくりに役立てています。

 

その他

●トイレや洗面所など、分かりやすいように配置したり、案内表示を作ることで、一人でも行動できるように促した。
●リビングや居室など採光を十分に行い、明るい雰囲気づくりに努めた。
●手洗い場の高さが2種類にし、入所者個人の好み・使いやすさを選択して使えるようにした。

 
グループホームでは、自分でできるこは自分で行うことで、認知症の症状の進行を抑えることができますし、障害者にとっては社会で活躍できるような自立に向けてのサポートとしても有益です。『自立を促す環境』も大切にしていることが伺えます。

 

その他、どのグループホームでもよく考えられている施設面での工夫は『採光』です。明るさを重要視することで、室内全体を温かな雰囲気にすることに役立てています。もし見学に来られた方からしても、明るい空間には好印象を持たれますので、その施設のアピールポイントにもなります。

入所者がより豊かな生活を送るためにできる工夫

●各居室の扉などに個性(違い)を出す
●分かりやすい案内表示にする
●入所者同士、入所者とスタッフなど日常会話ができる環境づくり

実例でもご紹介しましたが、誰が見てもすぐに何かを判断できることも大切にしなければなりません。入所者は、通常と異なり、モノに対する認識力が落ちていくわけですから、施設内全体の統一感を出すために単調な壁やドアにしてしまうと、違いに分からなくなってしまい、入所者が迷ってしまいます。

分かりやすい案内表示をすることにつながるのですが、個人の居室に名前をつけ、なおかつその名前にふさわしい絵や飾りを大きくつけることで、入所者に迷いにくい環境ができあがります。

自分でできる、わかることが入所者ご自身の自信につながります。

空間づくりと日常生活の会話を多くすることは、関連性がないように思いますが、中庭など自然を身近に見えることで、庭の風景に関する話題に触れることもできますし、入所者が集まりやすいようにリビングスペースを広く設けることもできるでしょう。

また、スタッフが移動しやすい動線の確保や間取りにすることで、スタッフに少し余裕が生まれます。スタッフはどうしても、見守りやサポートの立場であるがゆえに常に気を張っている状態です。心に余裕が生まれることで、入所者に対する声かけの内容にも変化が生まれるかと思います。

 

地域との連携

グループホームは、介護施設系の中ではもっとも地域連携を進んで行っていかなければならないといえます。

というのも、入所者自身から前に進んで交流することが身体的にも、精神的にも難しいからです。となれば、地域の方から入ってきてもらうしかないのですが、通常のご近所付き合いのようにインターホンを押していくわけにもいきません。

その対策として、一部の施設では、多機能施設として開業し、デイサービスなどの通所施設を併設したり、地域交流カフェとして一部の場所を開放したりしています。

プロと自治体との連携

地域との連携は、あくまでグループホームとして開業し運営していくために必要なことですが、今からお話しするプロと自治体との連携とは、開業まで、いかに連携を取れるかということです。

グループホームの開業にあたり、自治体の法令を遵守しなければなりません。各自治体によって、同じグループホームを開業する場合の手続きや法令が異なるからです。

開業を目指す場所に、競争相手がいたら開業の許可が下りにくい場合もありますし、自治体の法令に遵守した建物を建てるにはそれ相応の確認が必要ですし、開業後の地域連携の方法の仕方について話し合わなければなりません。

またここでいうプロとは、設計士のことです。グループホームは特殊な施設ですから、自治体の法令に精通していなければなりませんし、上記でお伝えしている施設ならではの「ノウハウ」が構築されていないと、入所者の方にとっても、スタッフの方にとっても居心地の良い空間づくりが難しくなるからです。

ぜひとも開業に向け連携を積極的に行ってください。

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