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SDGsまちづくり|ユニバーサルデザインとバリアフリー

SDGsには、貧困層、障害者、女性など、脆弱な立場に置かれやすい人々を地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことが大前提にあります。

SDGs活動の目標の一つとして、「11.住み続けられるまちづくり」があります。日本政府としては、インフラ整備の重要性を特に取り上げ、政策・活動プランを立てていますが、『ユニバーサルデザイン』を採用することもSDGsの考えと一致します。

 

コラムのポイント●SDGs「11.住み続けられるまちづくり」にはユニバーサルデザインがピッタリです。
●ユニバーサルデザインとはどんなデザインか分かります。
●ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いが事例を通じて理解することができます。
●ユニバーサルデザインを採用することは、SDGsやまちづくりの一端を担うことになります。

ユニバーサルデザインとは


障害の有無や、年齢、性別、人種などにかかわらず、最大限・可能な限り、より多くの人々が利用しやすい製品やサービス、環境をデザインする考え方のことです。
1980年に、アメリカの建築家兼デザイナーでもあったロナルド・メイス氏によって発案されました。

ユニバーサルデザインの大きなポイントは、「あらゆる人に利用しやすいデザイン」であることです。

企業の活動で取り組まれている場合も増えていますし、今後の世界でも一つの指標・基準として使われていく考え方です。

 

認知度はある?

今では小学生の社会の教科書にも、紹介されているぐらい認知度が高まっていますが、、言葉に馴染みのない世代には、英語でいう大学なのか、関西のテーマパークなのか頭が混乱しやすい場合もあります。

そのため、現状での「ユニバーサルデザイン」の認知度はそれほど高いとは言えません。
しかし、小さい頃から教育現場で用いられていますし、世界基準を踏まえると、近い将来、認知度はぐっと高まっているでしょう。

 

ユニバーサルデザインには7原則がある

ユニバーサルデザインを構成する7つの原則をまず念頭に入れましょう。ユニバーサルデザインの製品・サービス化において原則を中心に考えていくことが可能になります。

なお7原則は、アメリカのノースカロナイナ大学のユニバーサルデザインセンターにより提唱されています。

1.誰にでも使えること。(Equitable Use)
2.使う上で柔軟性があること。(Flexibility in Use)
3.使い方が簡単で、直感的にわかること。(Simple and Intuitive Use)
4.必要な情報がすぐにわかること。(Perceptible Information)
5.簡単なミスが危険に繋がらないこと。(Tolerance for Error)
6.身体的な負担が少ないこと。(Low Physical Effort)
7.アクセス・利用しやすい十分なスペースが確保されていること。(Size and Space for Approach and Use)

参考:建築研究所

7つの原則がありますが、製品やサービスにユニバーサルデザインを用いる際は、全原則を満たす必要もなく、また、他者からユニバーサルデザインかどうかを評価するための指標でもありません。

ですが、製品化・サービス化する際は、、経済性や、技術的条件、文化的要件、男女差や環境への影響も考える必要がありますので、注意しましょう。

 

関連記事
・ユニバーサルデザインを採用ことを考えている方はコチラをお読みください
■医療施設におけるユニバーサルデザイン

 

バリアフリーとユニバーサルデザイン

さて、ここで気になってくるのが、バリアフリーとの違いではないでしょうか。

 

バリアフリーとは

バリアフリーとは、障害となるものを排除し、生活しやすくしていこうという考え方です。特に建築では、段差の解消をはじめ、手すりの設置、出入り口の幅を広くするなどの対応が行われています。
公共交通機関であるバスでは、リフト付き車両バスやスロープ板付き車両バスの導入が代表例といえます。

 

関連記事
・バリアフリー法についてはコチラをお読みください
■バリアフリー法について

 

ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い

ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いは、利用する人です。ユニバーサルデザインでは、「あらゆる人」に対し、バリアフリーでは「障害者」となっています。

 

実例で2つの違いを比較する

事例①多目的トイレ

実はバリアフリータイプとユニバーサルデザインタイプがあります。

バリアフリーであれ、ユニバーサルデザインであれ、扉の大きさには変わりありませんし、使用する便座に関しても大差はありません。しかし、ちょっとした設備に違いがあります。
パリアフリーでは、手洗い場が低く設置されていたり、操作しやすいように自動タイプの水栓が取り付けられています。

一方、ユニバーサルデザインでは、まずスタンディングボード(着替え台)・子供用の便器・ベビーベッドなど、様々な設備が整えられています。つまり、トイレを使用する人が車椅子を利用している方、ベビーカーを押して入るお母さん、未就学の小さなお子さんと「あらゆる人」が「必要に応じて」使えるようになっているのです。

 

事例②バス

バリアフリー対応のバスは、リフト付き車両バスやスロープ板付き車両バスが該当します。車椅子を利用されている方の乗降しやすい設計です。

一方で、ノンステップバスがユニバーサルデザインに該当します。
ノンステップバスは、乗降時の段差がないため、「あらゆる人」にとって乗りやすく、降りやすいデザインです。

 

バリアフリーとユニバーサルデザインを混同しやすいのはなぜ?

ユニバーサルデザインという考え方の認知度が高まっている事実はありますが、馴染みがないのは、日本の法令では「バリアフリー新法」という名称のもと施行されているためでしょう。「バリアフリー新法」の中で、ユニバーサルデザイン推進も含まれていますが、全面的に表立っていないからでしょう。

福祉施設やクリニックの施工事例を見る

 

まちづくりにはユニバーサルデザインを採用しよう

日本では、「ユニバーサルデザイン2020行動計画」は、あらゆる人との共生社会の実現を目指した計画があります。その計画には国民の意識や行動に働きかける「心のバリアフリー」と街そのものをユニバーサルデザイン化する「まちづくり」が提唱されています。

誰もが暮らしやすい「まちづくり」には、現行、実施されているバリアフリー化を求める施設の範囲を、公共交通機関・建築物・道路だけではなく、路外駐車場・都市公園にまで大きく範囲を広げ、高齢者や障害のある人、女性などが日常生活や社会生活において利用する施設をより使用しやすい形へと変化させていくことです。

政府として計画されている内容はもとより、これから新たに建物・商業施設、福祉施設やクリニックなどを設立する際には、どう整備すればユニバーサルデザインになるのか考えてみましょう。

 

福祉施設やクリニックもまちづくりの一部

誰もが暮らしやすい街には、福祉施設やクリニックは欠かせません。

というのは、公共機関などが整備されていないと、福祉施設やクリニックの誘致しても開業したいと思う人がいませんから、持ちつ持たれつの関係だからです。

さらに、福祉施設やクリニック内の建物や設備もユニバーサルデザインを採用しておくことで、利用したいと思う人が増え、自然と集まってくれます。

 

企業として社会評価が上がる

製品化・サービス化において、ユニバーサルデザインを導入することは、社会に貢献していると判断されるため、企業の評価がぐっと上がります。
場合によっては、政府から認定され、導入内容を広め、しいては社名も広げるきっかけとなります。ぜひユニバーサルデザインを採用して、何かしらの参入をしてみてはいかがでしょうか。

こちらにお電話をおかけください。

03-5284-7106

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