BIMについて

僕は最初は他業種の人間だったので、図面を描いたり、読み解く事が得意ではありませんでした。
他業種出身の人間だからこそわかる2Dの図面に対する理解の難しさ、煩雑な調整作業をシンプルにしたい、様々な不透明さをを解決するためにBIMを取り入れました。
今でこそ、BIMをクライアントの支払う対価を理想通りの建築に変換するためのツールと言っていますが、自分がわかりやすく建築をデザインしたい、これが一番の理由だったのかもしれません。
2Dの設計もままならない状態で、四苦八苦しながら建築の仕事を覚え、BIMのワークフローを構築しました。
今は実績やスタッフが増え、仕事のエリアも広がりましたが、最初は父親と2人でMacBookにBIMモデルを入れてクライアントを増やすために営業まわりをしていました。
BIMによるわかりやすさはクライアントの満足度を高め、その結果は僕たちは多くの仕事を獲得することができました。
テクノロジーはどんどん進化してできることもどんどん増えています。かつて不得意であったものも得意になり、僕たちを取り巻く環境も変わり続けています。
約12年手探りしながら走ってきた事を少し振り返ってみようと思います。

富士を望む幼稚園

建築設計の仕事に就いたばかりの2004年頃に思っていたこと。
食べ物は試食、服は試着、クルマは試乗とそれぞれ試す事ができる。
建築は上記の3つと比べて一番高価であるが、試しに作って住んでみることなどできないので一発勝負となる、

2Dの図面を見て理解しどのような建物ができるか想像することは非常に難しく、
クライアントは完成する建物のイメージがあやふやなまま大量の資金を投じる事になる、
これはクライアントだけでなく、設計事務所、施工会社、誰にとってもリスキーなことだと思っていました。
IT製造ベンチャー企業で経験した見てわかりやすい3DCADのフローを建築に落とし込み100%は無理だとしてもイメージ共有を10%から70〜80%まで向上させることが出来れば顧客満足度、変更によるコストの削減、トラブル回避等様々な懸念事項が劇的に変わると思い当時はBIMという名称すらなかった中、ARCHICADを導入、手探りでBIMによる設計手法を模索しました。

BIMを導入した2008年当時は市販のマニュアルもなくARCHICADを使用している会社もあまり無かったため、すべて手探りの状態でした。
当時は今ほど仕事が多くなかったこともありほとんどの時間をARCHICADに費やし、一つ一つコマンドを試しながら3Dモデルから設計図書を切り出す方法やパースの出力、各種解析などを従来の設計フローに落とし込む作業に没頭して、自分なりのBIMの設計手法を確立しました。

一枚一枚図面やパースを描く従来の2Dワークフローと違い、最初にモデリングをするというワークフローは製造ベンチャー時代の作業に近く、自分の脳内にある建物を具現化して確認出来るので猛スピードでデザイン検討を進めていくことが可能になりました。作成したモデルから2Dの図書を切り出していくのでプレゼンの準備も素早くできます、モデルデータからプレゼン用ムービーの作成も容易にできます。
その結果、建築のプロでないクライアントに視覚的に3Dモデルを見てもらうことで2D図面だけでは得られないイメージの共有が可能となりました。

また、BIMxを活用することによってiphoneやipadなどの端末で3Dモデルを見ることが可能になり空間データのやりとりが容易に出来る様になりました。
クライアントは僕たちが提案した3Dモデルの内部をくまなく歩き回りコメントをすることができます。
僕たちはいただいたコメントを3Dモデルにフィードバックします。
これを繰り返すことにより設計をクライアントの理想に近づけることができます。

3Dを活用し設計の段階で検討事項を共有し、BIMモデルに忠実にクライアントの要望を再現することで高い顧客満足度を実現させ、競合他社との差別化をし受注を増やすことに成功しました。

現状での受注はリピーターとWEBからの問い合わせが8割を超えています。

B型就労支援型複合施設
カフェフォレスト

WEB上や講演会等でBIMの活用を発信していると、学生や若い転職希望者がBIMで設計をすることに非常に興味を持っていると感じます。
明確に『BIMをやりたい』という気持ちを持って入社してくるスタッフも増えています。
従来のワークフローに比べてBIMのワークフローはクリエイティブで楽しそうに思えるからだと思います。

また、BIMを導入したことにより社内での教育や仕事の割り振りについても影響が出ました。
新人スタッフは図面が現実にどのようなものになるか理解することは難しいのですが、BIMで設計することによって『目的が可視化』され、社内の設計の流れに乗り易くなり、従来の2Dベースの作業スタイルより成長のスピードが速くなっていると感じます。
ソフトの習得についても社内の8割がARCHICADユーザーなのでわからないことも各自教えあってスキルアップしています。
モデリングだけであれば3ヶ月もすれば立派な戦力になります。

BIMの操作が得意でないベテランのスタッフには指示、チェック側にまわってもらい、モデリングの得意な若手スタッフとコンビを組んで設計を進めていきます。

ARCHICADによって2Dが3Dに置き換わるだけでなく、新人、ベテランによるチームワークが活性化されました。

様々な分野のプロフェッショナル集団 横松建築設計事務所

スタッフは現在14人で東京、栃木の2拠点で設計活動を行なっています。
2拠点間は常時テレビ電話でつないでいてお互いの顔が見え、声が聞こえる状態です。
業務範囲も事務所のある関東以外にも中京、東北と拡大していて、去年から海外案件も手がけています。
移動が多くなる中でもスタッフと綿密なコミュニケーションをとる必要がありますがここでもBIMが大活躍します。
チャットワークやBIM cloudを用いモデルやパースのやりとりをします。
形状ベースで会話ができるので離れていてもスタッフとイメージを共有した上で、細かい指示を出すことが可能になります。

移動先でもスタッフがモデリングしたデータを使用してクライアントとの打ち合わせをしています。
BIMとクラウドはすこぶる相性が良くて、僕が打ち合わせ中に編集したモデルをスタッフに送って調整してもらうこともよくあります。

また、新人のスタッフもARCHICADのチームワーク機能で先輩スタッフのモデリングに参加させることによって初期から設計のメインストリームに触れて理解を深めていけるような環境を作っています。

業務量やエリアにさらなる広がりを得るためにBIMのスペシャリストによるユニット『syncs』を結成しました。
メンバーは東京、栃木、大阪、広島、福岡、熊本、鹿児島と離れたエリアの設計事務所ですがBIM cloudを活用し協業、それぞれの近隣エリアで監理をするというスタイルです。
これによってメンバーが自社スタッフの人数やエリアによって縛られることなく仕事を受注していける仕組みづくりをしています。
協業するための技術の共有やテンプレート作成などを進めています。

また、それ以外にもARCHICADの操作ができるリモートワーカーに業務をアウトソーシングしています、育児その他の理由で会社に通えない方や副業の方と協業するにもBIM cloudはとても相性が良く、スタートアップのための教育も検討しています。

BIMはクライアントへのサービスや、自分たちの働き方だけでなく、リモートワークやユニットなど新しいスタイルの雇用や協業の形等、様々な変化を僕たちに与えてくれます。
これからもBIMの進化とともにデザインを楽しんでいきたいと思っています。

約12年BIMを使ってきて活用法にはある程度の自信はありましたが、世の中に広がっていくBIMをより効率的に活用していくためにGRAPHISOFT社のBIMマネージャー用のトレーニング「BIMCLASSES」を受講し英国での先進的なBIMを用いたEIR(発注者情報用件)やBEP(BIM)実行計画書や属性や分類を利用した様々な効率的な方法を学びました。
これまでの自分たち独自のやり方でガラパゴス化していくよりは海外などでの仕事の広がりを見据え、現在はその内容を自社に落とし込む作業を進めています。

また、建築士会連合会BIMタスクフォースを通じて国交省『BIM環境整備部会』等の活動に参加したり、BIMをまだ始めていない方向けの動画「ARCHICAD on Air」への出演など本業である建築設計以外にも様々な活動をしていきます。

各種建物の設計について詳しくは下のボタンをクリックしてください。

専務取締役 横松邦明

電話でもメールでも結構です、どのような事でもお気軽にご相談ください。

ご要望をお伝えいただければ、費用がどのくらいかかるかのお見積もりや、工程表等をお出しさせていただきます。

パンフレットや私たちの仕事がわかりやすくまとめてある資料をお送りすることもできます。

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東京オフィス
〒120-0036
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