富士を望む幼稚園

幼稚園・保育園経営のポイント

少子化とはいえ、昨今は待機児童の問題が深刻化しています。地域格差もありますが、子どもを預かる施設、場所がそもそも不足しているのが現状です。今後は、今以上に幼稚園・保育園を利用する家庭の状況は変化を見せており、そのニーズにあった幼稚園・保育園を経営していく必要があります。

そんな幼稚園・保育園経営ですが、実際に内情が見えにくい現場です。今回はその経営の8つのポイントをご紹介します。

⒈ 設置基準をクリアする

幼稚園・保育園を設置するためには、厚生労働省で定められた最低基準をクリアする必要があります。
設置基準で定められているものは大きく3つあり、
①学級編成・職員
職員の配置基準、学級編成、職員の配置、など
②設備
立地要件、保育室の設備、園庭の面積や設置、調理室、など
③運営
教育・保育時間、研修、会議、苦情解決、家庭との連携、子育て支援など

です。基準を満たすことで、認可園として開園することができます。
どれかの条件を満たしていない無認可の園で行くこともできますが、無認可というだけで園児が集まりにくかったり、信用を得られにくかったりすることもありますので、極力基準を満たすようにしていきましょう。
また、この基準を満たすことができるかどうかで受けられる補助金の金額も変わってきます。そして施設を設置する市町村によってもその基準が変わってくるので、調べておく必要があります。

2. 補助金の利用

認可の保育園では、補助金が受けられます。保育している児童数や児童の年齢、職員の勤続年数などによって金額が変わってきます。
経営元の企業により、補助金額は変わってくるようですが、一般企業が運営する園よりも、社会福祉法人が運営する園の方が、補助金額は高額になっているようです。
幼稚園の補助金も、市町村によってまちまちです。1園あたり500〜600万円の支給が行われているところもあり、こちらも事業形態によって異なるようです。
補助金を利用しながら、しっかりとした経営プランの元で誠実な運営を行うことで、よほどのことがない限り経営難になることはないでしょう。

3. 独自の教育理念を掲げる

教育理念は教育基本法の中で定められています。

第1条(教育の目的)  教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。(教育基本法)

と定められたものを前提に、各園が特色を出しながら決められています。
重要なのは、人を育てることであり、どのような目標に向かって人を育てるか、どのような人を育てることを到達の目標とすべきかです。
幼稚園・保育園経営をする上で教育理念がしっかりと定まっていることは大きく3つの点で重要です。

まずは教育、保育の軸がブレないという点です。軸が整っていることで、方向性で迷いや疑問が生じた時に、速やかに基本に立ち戻ることができます。
次に、働く人材確保と育成がスムーズに行えるという点です。幼稚園教諭、保育士は、雇用形態や給料、人間関係を重視した上で職場を決めています。それだけでなく、自分自身がやりたい保育である事、信念をもって仕事ができる教育理念である事、なども重要視しています。元々、やりたい保育が明確で、仕事に対し強い思いを持つ人が多いので、共感してもらいやすいものが良いでしょう。そうすることで、自ら学び成長しようとする良質な人材が多く集まるようになります。
最後に、保護者に選ばれやすくなるという点です。保護者も、大切な我が子を預ける場所として幼稚園・保育園を選ぶ時に、教育理念は重要視しています。教育する上で重要視する部分は家庭によって様々でしょうが、受け入れられやすく、信頼してもらえるような理念にすることで、最終的に選ばれるかどうかに関わってきます。記憶に残りやすい、インパクトのある教育理念は、話題性はあるかもしれませんが、『教育現場としてふさわしい理念かどうか』が見られるので、保護者、地域に受け入れられやすいものを選びましょう。

4. 経営システムの導入

現在、一般の会社に対してだけでなく、幼稚園・保育園経営でも経営コンサルティングを行う会社が多くあります。ここでは経営する上での基本的なマーケティング、マネジメントシステムの考え方や維持、発展面でのフォローアップなどのサービスを提供しています。人件費管理や保育計画の作成、職員同士の連携などにかかるコスト、時間削減などに大きく役立つので、利用しない手はないでしょう。
保育現場ではまだまだ手書きによる書類の作成、アナログな職員同士の情報共有、システムが統一化されていないことによる作業負担、などが色濃く残る風土です。あらかじめ整ったシステムを導入しておくことで、後々の負担軽減にもつながります。

そして、幼稚園・保育園現場は、会社とは空気感がやや違う独特な職場です。小学校に通っていた時の職員室の風景や先生たちの様子を思い浮かべると、想像がつきやすいかと思いますが、大人と子どもが一緒に過ごす職場です。そこでは、普通の会社では当たり前のことが、まかり通らないことが多々あります。今まで培ってきた会社経営のノウハウだけで行うよりも、教育現場を知っている人やある程度プロの手を借りた方が、不必要な職員との衝突や、現場からの疑問が多数上がるリスクが減り、経営を進めやすくなります。

5. 人材確保と育成

幼稚園・保育園を運営していく上で欠かせないのが、人材確保です。魅力的な先生、経験値の高い先生などを雇用しておかないと、安心して運営していくことができません。人材が確保できず、とりあえず集まった経験の少ない人ばかりで固めても、保護者の信頼を得にくくなる上、事故が発生しやすくなりリスクマネジメントばかりに時間を割かれてしまいます。
また、人件費を抑えようと経験のない人材を安い給料で揃えても、あまり質の良くない保育サービスになる上、各々のスキルを上げていくことに時間がかかってしまいます。
いい人材を確保できると、現場の運営をそのまま任せることができるので、自分の経営に集中することが出来ます。可能であれば、開園前の早い段階から有望な人材には声をかけ、力を貸してもらえるように働きかけておきましょう。

6. 園児の確保をする

園児がいなければ、幼稚園・保育園経営は成り立ちません。
幼稚園は、都市部では定員割れすることなく、特に人気のある園は毎年の枠の争奪戦ですが、地方では定員割れをしているところも珍しくありません。安定して園児を確保するのが難しいのであれば、経営形態を認定子ども園にするなど工夫が必要です。
保育園は、フルタイムでの共働きの世帯が多く、長時間子どもを預かってくれるということで園児が集まらない、ということは避けられそうです。しかし、長期的に経営していくのであれば、保育時間の見直しや受け入れ人数の変更などを行い、柔軟に状況に対応した方が良さそうです。

⒎ 開園エリアとポジショニング

どこの地域に開園するか、他の競合園との差別化やポジショニングのバランスも重要です。例えば、シニア世代が多いエリアに開園する場合、園児の確保が難しくなってきます。駅近がいいかといえば、保育環境があまり良くないので敬遠する保護者も少なくありません。車通園が可能か、園庭は広いか、なども重要です。
教育理念とも絡んできますが、考えている教育理念がプラスに働くようなエリア、独自の教育方針が、周りの競合園との差別化が出来るポジションを
狙っていく必要があります。待機児童の問題が叫ばれている昨今なので、開園してしまえば園児は集まるでしょう。ただ、継続的に安定して園児を集め、選ばれる園にしていくためには最初のポジショニングは大きな役割を果たします。

⒏ プロモーションを行う

マーケティング戦略として行われるプロモーション。プロモーションは、新しいサービスや商品が出た時に、そのサービスや商品の存在を多くの人に認知させるため、認知させた人にサービスや商品購買のための動機付けをさせるために行います。一見、幼稚園・保育園経営にはあまり結びつかないことのように思われますが、大きな役割があります。
幼稚園・保育園は閉鎖的な部分があり、日々どんな事を行い、どんな環境なのかを外側からはあまり知ることができません。在園、卒園児や近隣に住んでいる方であれば、知ることが出来ますがそうでない場合、情報を得ることは難しいでしょう。そのため、幼稚園・保育園は、ほぼ自園のホームページを作っています。この中で、どんな方針で教育を行い、日々どんな活動を行い、特色があるのかを記載しています。
しっかりとしたプロモーションを行わなければ、継続的に園児を受け入れることが難しい上、働きたいと思っている教育資格保有者や、卒業後に就職先として考えている学生を取りこぼしてしまいます。
また、プロモーションをしっかりと行っていることで、外部からの信頼を得ることが出来ます。
いざ経営が始まると、後回しになりがちな部分ですが、プロモーションはしっかりと行っておきましょう。

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以上の8つのポイントは、今後の幼稚園・保育園経営の大きな支えとなります。クリアしていくことで、存在感のある素敵な園となり、経営自体もある程度円滑に進んでいくでしょう。
それぞれのポイントを押さえて、幼稚園・保育園経営に生かしていくことをお勧めします。

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